【副業・個人事業主向け】一人法人で売上1億円突破した代表が実体験から語るマイクロ法人を設立する際のポイント(メリット・デメリットまとめ)

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この記事を見ているということは、副業が軌道に乗り始めたり、個人事業主で活躍し始めて法人化を検討しているのではないでしょうか?

また、脱サラして独立する予定だけど、最初はスモールスタートで安定してから会社を大きくしていきたいと考えているかもしれません。

私自身も、会社を1人のみで経営するマイクロ法人を2016年に設立しています。

2023年8月で8期目に入りました。

事業内容としてはtoB向けのWEBコンサルやインターネット広告代理業です。

自分でも手を動かして泥臭く毎日働いていて、自分自身の頭や手だけで足りないときは、業務委託でパートナーに依頼したり、クラウドソーシングも活用しています。

まあ、「働き方は個人事業主で箱だけ法人を使っている」とイメージしてもらった方が良いかもしれません。

経営者としてはまだまだひよっこな私ですが、失敗を繰り返しながら1つずつ会社経営について学んできました。

そんな小童が、これからマイクロ法人の設立を考えている方の役に立つように、私の実体験から得た知識やノウハウを魂込めてここに記します。

「マイクロ法人を作るメリット・デメリット!おすすめの設立方法は?」みたいなググって検索結果上位に出てくる中身の薄っぺらい記事ではありません。

実際に汗水垂らして7年間1人で経営してきた私が自分の言葉で届けます。

また、法人は今後も経営していきますので、都度このnoteに追記していきます。

前置きが長くなってしまいましたが、私との距離を身近に感じてもらえるよう、プロフィールを箇条書きで簡単に記しておきます。

執筆者のプロフィール

【ビジネス】
・新卒で大手広告代理店に入社
・社会人2年目で起業(設立した法人は副業用に活用)
・3社のベンチャー企業でフルタイムで経験を積む
・営業、コンサル、採用、広報、管理などを経験
・現在はマイクロ法人での活動に一本化
・7期目に売上1億円突破(法人は一人のみ)

【プライベート】
・カフェ好き(以前は毎日の様に行っていた)
・映画好き(filmarksにめっちゃ記録してる)
・ドライブ好き(3台目のマイカー所有)
・釣り好き(主にキス釣り)
・ミニマリスト(シンプルなファッション・インテリア好き)

では進めていきましょう。

そもそものマイクロ法人と個人事業主の違いがまだはっきり分かっていない方は、河南先生のこの動画を見ておくと、これからの内容がすんなり頭に入ってくると思います。

※1時間ググりまくって記事や動画をチェックしたんですが、これらの動画が秀逸でした。

ではこれ以降は私が経営してきて実際に経験したことから得た情報を、下記の3項目に分けて深堀りしていきます。

1.やっておいて良かったこと
2.やっておけば良かったこと
3.やらない方が良かったこと
4.知っておくと便利な豆知識

それでは早速1番から行きましょう。

1.やっておいて良かったこと

・設立時の書類作りの外注化

会社設立の最初のハードルが法人登記の際の書類作りです。

ここで躓いてしまう方も少なくないと思います。

そういうときは思い切って委託しちゃいましょう。

私はこのサイトで依頼しました。

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安いし早かったです。

ちなみに印鑑もこのサイトにあるサービス経由で作成しました。

※アフィリンクなどではないので安心してください笑

そもそもnoteはamazonアソシエイトしかできないか。

・freeeなどの会計ソフトの早期導入

経理業務が苦手な方は特に早期の導入をオススメします。

気合いがあればスプレッドシートなどでも管理できるのですが、非常に効率が悪いし、管理も煩雑になるので早いとこ会計ソフトは導入しておくことをオススメします。

どの会計ソフトが良いの?と良く聞かれますが、下記の3つの中から選べば無難かなと思います。

1.freee
2.弥生会計 オンライン
3.マネーフォワードクラウド会計

その上で

・契約する or している税理士が対応しているソフト
・デザインを見て自分が気に入るもの

というポイントで選べばOKです。

ちなみに私は創業当初からずっとfreeeを使っています。

freeeを特に深堀りしたい場合はこの動画がオススメ。

・税理士と早めの契約

会計ソフトの話にも繋がりますが、会計知識や税務知識がない人は税理士と早めに契約しちゃうのがオススメです。

専門家でないと知らない知識が多すぎるのでここはさすがにプロに頼りましょう。

今の時代、月額5,000円などでも契約できる税理士さんは多くいるので、自分の状況にあった方を探せるとベターです。

税理士の頭を借りて浮いた時間を本業に使いまくってせっせと利益積み上げましょう。

その方が圧倒的にリターンが多いです。

私自身も創業当初からずっと同じ税理士さんと契約をしています。

決算業務が年間10万円前後で、それ以外の費用は発生していません。

ただ、LINEで不明点があれば都度相談できる関係性を築いています。

・個人のクレジットカードを作っておく

これはテクニック的な部分になりますが、もし法人一本としてやっていくのであれば、個人の信用具合はガクンと下がるのでクレジットカードは会社員のときになるべく作っておきましょう。

・仕事を振れる繋がり作り

自分の力だけでは成果を出せないであろう仕事も出てきます。

そういうときに知見を借りたり、手伝ってもらえる繋がりを可能な限り作っておきましょう。

最近ではTwitterでもそういう繋がりを作れますし、ビジネスマッチングアプリのyentaも良いんではないでしょうか。

オンラインサロンで同じような境遇の方を見つけるのも良いかもしれません。

私は一社目時代の同僚や先輩にかなり頼らせてもらってます。

・最低限食えるスキルを身につける

私の場合はインターネット広告運用でした。

Yahoo!やGoogle、Facebookなどを始めとしてWEB媒体での広告出稿を代行する仕事です。

このように、ニーズがあり足元のお金を稼ぐことができるスキルは最低限でも良いので身に付けておくと、万が一売上が作れないときにも「これをやれば稼げる」という気持ちになり、精神的な安定に繋がります。

・フルコミット先からの給料の振り込みを法人にする

これは出来る企業は限らてくるかと思いますが、4社目のベンチャー企業でフルコミットで仕事をしているとき、給料の振り込みを法人宛にしてもらいました。

なぜ良かったのかというと、法人としての売上実績を作れたことにより、銀行や金融公庫などからの信頼性が上がるからです。

ただ、福利厚生費や保険の費用の取り扱いなどがややこしくなってくるので企業側としっかり条件をすり合わせた方が良いです。

・同じような状況の仕事仲間作り

これはモチベーション目的です。

切磋琢磨できる友人がいると超理想ですが、個人で黙々とやっていきたいタイプの方には必要ないかもしれません。

私は先輩と同時期に会社を立ち上げたので、情報交換しつつ会社を経営をしていくことができました。

・給付金や補助金の申請

少し売上が下がった際に、厚労省のHPを見てみると応募の条件に当てはまっていたので、申し込みました。

個人事業主よりも法人の方が申請が通りやすいのと給付される金額も多いので、助かりました。

マイクロ法人として経営していく以上、キャッシュ(現金)は命なので可能な限りもらえるものはもらっときましょう。

その他にも補助金などもあるので、ここは常に貪欲に調べまくった方が良いです。

厚生労働省や経済産業省のWEBサイトは定期的にチェックがマストです。

ホーム|厚生労働省 厚生労働省の取り組んでいる政策情報、報道発表資料、統計情報、厚生労働白書について紹介しています。 www.mhlw.go.jp

経済産業省のWEBサイト(METI/経済産業省) (METI/経済産業省) 経済産業省のホームページです。経済産業省の組織、大臣会見、報道発表、政策、審議会・研究会、所管法令、予算・税制、統計、申請 www.meti.go.jp

・ 正社員として働きつつ、マイクロ法人を経営

これも経験しておいて良かったなと思える1つです。

2期目のタイミングで教育系のベンチャー企業に正社員として入社しました。

業務内容は主に採用と広報、管理を担当させてもらえました。

ここであえてWEBマーケをやらなかったのは、バックオフィス系や採用を学びたかったので社長に直談判し、上記の業務をやらせてもらうことにしました。

採用に関しては、候補者へのアプローチから面談、内定オファー、入社後のランディングの部分までを担当させてもらえたので、かなり勉強になりました。

自社で採用することになったらかなりコストが掛かるので、一度経験をつめておけたのはデカイなと思います。

2.やっておけば良かったこと

・登記住所をバーチャルオフィスにする

設立後3年くらいは自宅を登記用の住所にしていたのですが、最初からバーチャルオフィスや法人登記OKのシェアオフィスを契約して、そこの住所で登記するのがオススメです。

自宅にすると2万円弱の登記変更手数料と住所変更の手続きのコストが引っ越す度に掛かってしまいます。

バーチャルオフィスであれば安いとこだと月額2,000ぐらいで契約できるので、固定的に契約しちゃうのがオススメです。

また、セキュリティ面でも登記に自宅丸出しという状態を避けられます。

今は私も目黒区のバーチャルオフィスに登録していて、郵便物などもそこから自宅への自動転送設定にしています。

・日本政策金融公庫の新創業融資制度に申し込む

先程も書きましたが、法人はキャッシュ = 命です。

私は融資って借金だから絶対したくないと思っていたのですが、法人を運営していく上では銀行や公庫との関係が必要不可欠です。

今回のパンデミックのようにいつ売上がなくなるかも分からない状況もあります。

実際に私の知人でもいくつかの飲食店や飲食関係店舗は廃業していました。

そういう事態を防ぐためにも借りられるときにお金を借りておくというのが鉄則です。

また、キャッシュフローが悪くなった際の黒字倒産なども避けられます。

使わなければそのまま法人口座に入れておいて、返済だけしておけば良いのです。

特に政策金融公庫は国が運営している機関で、利子率も低いのでそれぐらいはしっかり売上作って簡単に返せるぐらいに気合い入れて稼いでいきましょう。

ちなみに申し込む場合はこちらの動画がかなり詳細まで説明されてます。

・個人的な貯金

今でこそ家庭もあるのでしっかりと資産形成をしているのですが、20代前半は貯金すらしていませんでした。

※預金残高3万円でした。

貯金もあればもう少し選択肢も増やせたのかなとは思います。

・資本金用のお金を貯める

設立当初、資本金をかなり少額ではじめました。

最初はそこまで重要視していなかったのですが、法人用の銀行口座開設の際に非常に苦労しました。

設立当初で信頼性が全くない中、資本金もわずかなものだったので、なかなか法人口座を作らせてもらえませんでした。

10行くらい申し込んでやっと信用金庫さんが作らせてくれました。

ちなみに今でもそこの信用金庫さんを愛用しています。

・クラウドソーシングの活用

声を大にして言いたいのですが、近年クラウドワーカーさんたちのクオリティが物凄い上がってきています。

私が2014年ごろに学生インターンの際に一度クラウド系のサービスを使ったことがあったのですが、その際のクラウドワーカーさんのアウトプットの質もコミュニケーション能力も低すぎてそれ以降どこか毛嫌いをしていました。

ただ、ここ最近また使い始めたのですが、サービスも進化しているし、何より登録されているクラウドワーカーさんたちの質が上がっています。

特に単発系の仕事には活用すべきかなと思います。

知り合いに声を掛けて探す手間を考えると、ちゃちゃっとクラウドソーシング系サービスで依頼しちゃった方が早く安く済むパターンも多くあります。

オススメは鉄板系ですが下記の3つを登録しておけば間違いないですね。

・ココナラ
・クラウドワークス
・ランサーズ

3.やらない方が良かったこと

・利益率の低い仕事

設立当初は何でもやるという勢いで、利益率が低い仕事もどんどん請け負ってきたのですが、皆さんには一度立ち止まって時給換算をしてみて欲しいです。

何とか売上を作ろうとがむしゃらに働いていたタイミングもあったのですが、利益率が低い仕事を請け負ってしまうと、消耗してしまうんですよね。

振り返ってみたら、サラリーマン時代の時給より全然低いといった仕事もザラにありました。

もちろん量質転化という言葉があるように、量をこなすことにより質が上がっていくという考え方もあります。

ただ、ひたすらに作業をこなしていても結局は作業屋止まりになってしまいます。

常にどのようにすれば付加価値を与えてより利益率を高められるかということを考えながら仕事を選び、取り組むことを心がけるようにしています。

なので時給換算して何万円以上にならないのであれば請け負わないという、一定の基準を設けておくことをオススメします。

・無駄な固定費

ツール代など無駄な固定費は可能な限り削減した方良いです。

法人の出費だと経費だからいいかと多少気の緩みが発生するパターンもありますが、マイクロ法人である限り、売上は全て自分で稼いだお金です。

そのお金を少しでも無駄にしないよう、固定費系は一覧化して毎月見直すのをオススメします。

使用頻度が低かったらガンガン解約するのがオススメ。

あとは無料ツールを使い倒しましょう。

・決済権の無い人たちとの飲み会

少しシビアな表現になりますが、決済権を持っていない人との飲み会は必要なかったなと思います。

飲み会代、飲み会中の時間、次の日のパフォーマンスの低下というコストを考えるとあまりにもリターンが少なすぎます。

ただ、逆に決済権がある人との飲み会やランチは積極的に参加しましょう。

あざとい感じもしますがタイムイズマネーなのでこのシビアさは経営を続けていく上で非常に重要です。

・初期の段階でやる新規事業

これは経営戦略にもよるが、勝ちパターンを把握していない完全な新規事業はやらない方が良かったです。

私もいくつかアイディアがあったので軸となる広告代理事業や制作事業をやりつつ、いくつか新規事業を仕込んでいたのですが、結局は上記の2つの事業の仕事に集約させました。

初期の段階は自分の強みや既に売上が上がっている事業をいかに伸ばすか、いかに利益率を上げるかを考えに考え抜いた方が良かったなという反省です。

4.知っておくと便利な豆知識

・設立準備に掛かった費用は全て経費計上できる

設立前の6ヶ月間であれば設立準備に掛かったお金は経費計上できるので、必ず領収書や明細は取っておきましょう。

・会計や税務はYouTubeで結構勉強できる

冒頭でも紹介したように、役に立つ情報がYouTubeにもかなりあります。

リアルタイム性も高いのでいくつかチャンネルしておくと良いでしょう。

私はスキマ時間とかご飯食べながら見てます。

↓オススメのYouTubeチャンネル

税理士YouTuberチャンネル!! / ヒロ税理士 『税理士YouTuberチャンネル!!』にようこそ! はじめまして、税理士YouTuberことヒロ☆税理士です。大阪の梅 www.youtube.com

中小企業の財務チャンネル 中小企業の財務チャンネルをご覧いただき、ありがとうございます。 このチャンネルでは、中小企業の社長様に向け、財務に関する www.youtube.com

税理士河南のYouTubeチャンネル! 税理士河南のYouTubeチャンネルです! 個人事業向け・自営業の方向けの動画内容です。 ビジネスをすると必ず必要となる  www.youtube.com

・銀行は意外とお金を貸してくれる

これは私の偏見が強かったのですが、金融機関を意外とお金を貸してくれます。

売上がもっとないとどうせ貸してくれないと思わずに、まずは気軽に相談してみることをオススメします。

以上です。

今後も更新していきますので、追記したら通知が届くようにします。

ぜひ皆さんもマイクロ法人を設立してコスパの良い人生を一緒に実現していきましょう。